誤解を防ぐ秘訣
- 詳細
- カテゴリ: 話し方の知識
- 参照数: 234
「この仕事を直ぐやって欲しいと頼んだでしょ?どうして未だ出来ていないの?」という言葉があります。どちらの立場であれこういう局面は、仕事をしていれば日常茶飯事でしょう。
ところがここには、解釈の違いという落とし穴が潜んでいます。
何故ならこの「すぐ」という言葉を、どの程度の時間と解釈するか、これは個人によって違うからです。中には指示された直後に取り組む必要があると解釈する人もいれば、1、2時間は余裕があるだろうと解釈する人もいる訳です。
或いは「直ぐと指示されても、今迄当日中に確認に来た試しがないから、明日取り掛かっても充分だと思う。」と、頭から緊急の仕事と受け止めて貰えない可能性すらある訳です。
従ってこの種の解釈の食い違いを防ぐ為には、具体的な時間を提示するのが一番大切なのです。
とかく「いつもの事だから。」という馴れ合いが、阿吽(あうん)の呼吸として有効に働く場合も多分にあります。ところがこれでは先方が当方の真意を察知してくれなければ、失敗を招く危険性が大きいのです。従って多忙でも面倒がらずに、「午後からの会議で必要だから、13時迄には完成させてね。」等と時間を伝えるのが、勘違いを招かない話し方になるのです。
ところが自分が正確に伝達したからとは言え、相手が必ずしも理解してくれるとは限りません。こういう可能性を感じる場合には、相手のリアクションを観察するのが良いのです。
即ち、今一つ理解が出来なくて考え込んでいるとしたら、その多くの場合相手の目線が上に向いている筈です。そこで会話の最中に、この種のリアクションを相手が現わす様であれば、噛み砕いた説明をするとか復唱させるとか、こういう対策を取る方が間違いないでしょう。
この様に気遣いが出来る様になると、対人関係は目に見えて円滑になります。本来、対人関係の苦手な人とは、多くの場合性格が変わり者なのではなく、接する為の方法が分からないだけなのです。そして何よりも誤解を招かない為にも、コミュニケーション能力の高い話し方は、是非習得したいものです。